3rd★LIFE

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『これまでずっと』

私は…私じゃなかった
意味わからないよね?
普通の人はそうだと思う

でも
物心ついた頃から
私は…私ではなかった

それは自分を守るために必要だった
幼い子が生きていくためには

捨てられないように
怒られないように
大人の顔色を伺い
大人を喜ばせる

それは親だけに留まらず
ありとあらゆる大人へもした
それは巡り巡って、親に伝わるからだ

例えば
学校の先生からのセクハラにも耐えて
学校の先生にとってのいい子にもなった
そうすれば…
今なら考えられないだろうが
色々な事が有利になる
例えば、何かの主役
何かの代表
席替えの席順でさえ
思い通りに進む

それを私は
物心ついた頃から知っていた
恐らくこれは私のSPECでもあった
物心つかない頃からできたようだ
容姿端麗の人見知りの6つ上の姉に比べ
不細工で太っていた乳児の私は
どの人に抱かれても喜んだと
だから、どの人にも可愛がられたと
祖母に言われたことがある

それは
大人になってからも続いた

これには難点がある
それは…
「一生、嘘の自分ではいられない」
ということだ
いつか苦しくなって溢れ出す
それが愛着障害の苦しみだ

親と離れて暮らしていても
何かをする度、親が浮かぶ
大人なのに…
怒られる…捨てられる…という
恐怖が襲いかかる
それは親に対してだけじゃない
友人、大切な人に対しても
沸き起こる…
どうしようもない不安、孤独感…
こんな私が
愛されるはずがない!
好かれるはずがない!
愛されたり好かれる価値がない!

思うのだ

そうして…
パニック障害と鬱を繰り返してきた
今もまさに、再発中だ

でも今、やっと、
自分と向き合うことが出来る環境が整った
そして
『これまでずっと』偽っていた私を
手放すことにした
だがコレは、想像以上に容易ではない!
それに今、直面している

赤ちゃん返りのような
子ども返りをしている自分を
今度は止められない
仕方ないのだ!
幼き頃に大人にならなくてはいけなかった欲望が
次々と溢れ出す
仕方ないのは自分でも理解できる

周りの人たちからしたら、相当厄介だ…

だから
「いつもごめんネ
 笑ってたと思ったら泣いて
 泣いていたと思ったら笑って
 きっと私の感情が忙し過ぎて
 困っちゃうよね!?
 でもさ…
 今いる私の周りの大切な人たちには
 最後まで見守ってて欲しいんだ
 私がさ…ちゃんと成長していく様を
 一緒に喜んだり、泣いたりしながら
 『これまでずっと』隠れていた私を
 見届けて欲しい★」

図々しいお願いだ…わかってる…
だけど…
これは独りでは乗り越えられない課題なの

それまで傍にいて欲しいな…

7/12/2024, 1:45:48 PM