夏色さいだー。 中一

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「香水」

大人のひとがたくさんいた。
香水のにおいが混ざって。
まるで綺麗なゲロ達だった。
外では蝉がないていた。

学校は嫌いだった。
別にただ話す人がいなくて。
少し悪口言われてただけで。
なのに、大人のひとがはやし立ててた。

お前に何も言わなかった。
おはよ、も、サヨナラ、もなくて。
ただ一緒にスプラしてた。
それだけで心臓はいっぱいだった。

クラスのみんなは嫌いじゃなかった。
一応みんな仲間だったし。
ただ話さないだけで、お前もいたし。
大人のひとさえ、いなきゃよかった。

貴方たちがかぶった香水は。
ぐぢゃぐぢゃ混ざって、ゲロ以下だった。
汚いズルい気持ち悪い。
そんなので肺炎になりそうだった。

俺をお前が助けてくれた。
空だけずうっと青かった。
大人の懺悔は殺してやった。
そんな夢は、香水に殺された。

大人の人がたくさんいた。
ひんやりわらう制服を着た。
お前はしかくの中で笑ってた。
俺にはないてるのがみえた。


大人のひとがたくさんいた。
お前を殺した香水の残り香は。
まるで腐ったゲロ達だった。

8/30/2024, 10:53:45 AM