「エイプリルフール」
今日はエイプリルフール皆に嘘をついていい日。
「今日は○○に嘘ついてこよー」
僕は嘘が大好き、だけど嘘ついたらみんなから信用を失うことにまだ、この頃は気づいてなかった。
「○○ー!」
「なんかあった?」
「俺、彼女できた!」
「ええええ!」
「それ、マジで言ってる?」
「嘘だよお〜」
「はぁ?」
「今日エイプリルフールだよ?」
「うわ、お前去年のエイプリルフールでもやってたよな。」
「うん、そうだけどそれがどうかした?」
「お前、そんなに嘘ついてたらいつか信用を失うぞ?」
「はいはい、分かりましたよ〜」
「もういいわ、絶交な。」
「は?w冗談だよな、」
「冗談じゃない、お前には昔から散々してたんだ。」
「またな。」
「おい!待てよ!」
「……」
「嘘だろ、」
こうやって俺は小さい頃からの幼馴染みを失った。
「はぁ、あいつが言ってたことは本当だったな、こんなことになるんだったら最初から嘘なんかつかなければよかった。」
僕は幼馴染みを失ってから気づいた。
「明日、もう1回あって謝ろう。」と、僕は決心した。
翌日、僕は○○を体育館裏に読んだ。
だけど、○○は来なかった。
「なんでだよ、仲直りできないなら死んだ方がマシだ。」
僕は、家に帰り色々と準備をした。そう、僕は死ぬ気だったんだ。
「もう、これはいらないな。これも…」
次々に物を捨て、真っ黒なパーカーとジーパンで家を出た、母さんにどこに行くか聞かれたが「散歩してくる。」と答えた。
家から、1km半離れた河川敷に来た。
「よく、ここで○○と遊んだな。○○は毎回足を滑らせて転んでたな。」
僕の目からは涙が流れ出した。
「あれ、なんで泣いてるんだろ、これから死ぬって時に。」
今までの思い出が蘇ってきた。
僕は涙を拭いて、河川敷の展望台に立つ。
「あぁ、これで楽になれる。やっとみんなを苦しませなくてすむ。」
その時、「〜!」○○がやって来た。
「はぁはぁ、何してんの。危ないから降りようよ、」と、○○は僕の手を掴んだが、僕は振り払った。
「!、どうした。」
「、、さい。」
「え?」
「うるさい!」
「どうしたんだよ。」
俺は涙を流しながら言った、「もう、うんざりなんだよ!」
「!」
「エイプリルフールだから嘘ついただけなのに、なんだよあの言い草!俺はもうお前が大っ嫌いだ、」
「何言ってんのw」
「何笑ってるんだよ、」
「自分で言ってるじゃん、エイプリルフールだって。」
「え?」
「今日!エイプリルフールなんだろ?いつもの仕返しだよw。信じすぎだろw馬鹿じゃねえの?」
「はぁ?」
「どうだ、俺の気持ちわかったか。嘘つかれた人の気持ち。」
「おう、すまなかった。」
カット!
「うん!良かった!実際に幼馴染みじゃないと出せない演技もあるもんだね!よし!休憩!」
そうこれは芝居だったのだ。
たった一つのエイプリルフールの芝居。
4/2/2024, 1:35:53 AM