とある恋人たちの日常。

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 明日が休みだから恋人と徹夜で映画を見るぞー!と息巻いて色々準備して映画を見ていた。ふたりが気になる映画をチョイスして見ていくうちに夜が明け、ふたり揃って寝落ちしていた。
 
 いや、この映画は面白くてエンドロールまで辿り着いた記憶がある。
 その時は彼女も起きていた……のに、ふたりともエンドロール中に寝落ちとか。
 
 仲良いにも程がある。
 
 なんて思いながら、俺に寄りかかって眠っている彼女を見つめた。
 このまま寝かせよう。
 俺は彼女を傾けて立ち上がろうとした。するときゅっと腕が絡まる。
 
「ごめん、起こした?」
「ん……」
 
 目は開かない。うつらうつらしながら俺によりかかって元の体勢に戻される。
 
「ベッド行こ。それとも起きる?」
 
 すると、やっぱりむにゃむにゃしながら俺の耳元に小さく囁いた。
 
「んーん、そばにいる」
 
 俺の欲しい回答ではなかったのだけど……ハートを鷲掴みにした言葉をもらってしまい、俺は諦めて彼女に寄りかかり眠る体勢をとる。
 
 夜は明けたけれど……おやすみなさい。
 
 
 
おわり
 
 
 
三四七、夜が明けた。

4/28/2025, 11:34:32 AM