こころがどんどん崩壊していくと
最初に感じたのは就職してから
二年目のことだった。
毎日のようにカラン…カランと
ガラスのような薄いこころの一部が
剥がれて行き、いっそ褄付いて
全てを粉々にしたかった。
表情も言葉も意欲も失った私はもちろん病院へも通ったが、
家族と友人がとにかく時間があれば
私を車に乗せ、山へ連れ出してくれた。力強い緑の森林が紅葉へと移り変わる頃、私は体の中の柔らかくふっくらとした心で周りの人や自然に「ありがとう」と感じ、伝える事ができるようになった。
心は脆く傷つくこともある。
自分の大切な人の心を守りきれない事もある。
そんな時は自分の中にこもりたくなるけれど、少しずつでいいからカーテンを開ける、窓を開けるそんなことからでも自然を五感で受け取ることをしてみて欲しい。
そして、日頃から自分のできる範囲で自然を感じる生活をすることが、
心を守る術の一つになるのでは、と思う。
疲れた日、寝る前に空を見上げてみる、気乗りのしない朝、スマホを鞄に入れ車窓を眺める、ほんの少しの事で大切な心を守って欲しい。
#心の健康
8/13/2024, 1:57:31 PM