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永遠に遊んでいたいんだ、そんなことを言われた。あなたにとっての幸せとはどんなものかと問いかけたらかと問いかけたらそんな答えが帰ってきた。こちら目もくれずどこか遠くを見ながらぽそりと落ちてきた声は、少し後ろめたさのようなものが滲んで聞こえた。遊ぶ、と釣られるように繰り返すと、小さく頭が上下に動く、子どものように、子供の頃のようにただ何も考えず眼の前の楽しさにだけ没頭していたその幸せは永遠の思い出だからそれがもっと長く、永遠に続いてほしいただひたすらにどこまでも楽しい時間に浸りたい、そう語る声はさながら老人のようで幸せになりたいと願いながら叶なわないことは知っていると暗に語っているようだった。

3/31/2024, 1:21:40 PM