村影の仮面師

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僕の名前は祐翔。
今、僕たちは“受験”という巨大な壁の前に立っている。

この壁は、ただ高いだけじゃない。
僕たちの弱さも、迷いも、逃げ癖も、全部まとめて試してくる。
まるで「お前ら、本気か?」と問いかけてくるように。

夜の静けさの中、机に向かっていると、不安が胸を締めつける。
焦りで喉が乾く。
悔しさで拳が震える。
でも、その全部が――僕の中の“熱”を育てていく。

そして気づくんだ。
俺たちは、ただ壁を越えようとしてるんじゃない。
俺たちは、この壁を“崩しに来てる”んだ。

*

先輩たちの背中を思い出す。
あの人たちも、同じ壁の前で立ち尽くし、泣き、叫び、それでも前に進んだ。
合格した人も、そうじゃなかった人も、みんなこの壁に拳を叩きつけた。

その姿を思い浮かべると、胸の奥の火が一気に燃え上がる。
「俺たちもやれる」
「俺たちも崩せる」
そんな確信が、熱となって全身を駆け巡る。

そして、後ろを振り返れば、僕たちを見つめる後輩たちがいる。
不安そうな目で、でもどこか期待しているような目で、僕たちの背中を追いかけてくる。

その視線が、僕の心をさらに熱くする。
「大丈夫。俺たちが道を拓くから」
そんな言葉が、自然と心の中に浮かぶ。

*

そして、僕は思う。
過去にどんなことがあったとしても、それも今となれば“いい思い出”だと笑える日が来る。
もし笑えないなら――それでいい。
思い出にできないほどの痛みなら、それを糧にしろ。
噛み付け。
そして噛みちぎれ。
過去に負けるな。
過去ごと、自分の未来の燃料にしてしまえ。

*

緊張だって同じだ。
手が震えようが、心臓が暴れようが、それすら面白い。
だって――

今の俺たちは、魔王の前に立っても、木の枝一本で戦えるくらい強い。

普通なら逃げる場面で、笑って前に進めるくらい、もう覚悟が決まってる。
恐怖があるのに進む。
不安があるのに立ち向かう。
その姿こそ、本当の強さだ。

*

社会に出たら、きっといろんなことを言われる。
努力が報われない日もあるだろうし、理不尽に傷つく日もあるだろう。
でも、それでもいい。
僕たちはこの壁を“崩そうとした”。
逃げずに向き合った。
その事実だけで、胸を張っていい。

誰に何を言われても、僕たちの価値は揺らがない。
だって、僕たちは“自分の未来を自分で切り拓くために戦った人間”なんだから。

*

受験は、ただの試験じゃない。
これは、僕たちが初めて“自分の人生を自分で動かす”瞬間だ。

泣きながらでもいい。
震えながらでもいい。
立ち止まってもいい。
でも、また前に進めばいい。

そして――
俺たちは壁を越えるんじゃない。
俺たちは壁を“崩す”。
自分の手で、未来への道をぶち開ける。

その先に何があろうと関係ない。
僕たちはもう止まらない。
胸の奥の火は、もう消えない。

燃えよ。
そして――俺達は進撃をする。

1/31/2026, 4:21:47 PM