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「青い風」

レトロな喫茶店で貴女を待つ
喫茶店の近くに貴女の仕事場がある

テーブルにはメロンソーダ
ストローでメロンソーダを吸い上げていく
喉に冷たく緑色の微炭水が通り乾いた喉を潤す

時計の針は3時を刺している
貴女がこの喫茶店に来るのはいつも3時過ぎだ

もう一口
メロンソーダを吸い上げていく

(カランカラン)

店のドアに括り付けられていた鐘が鳴る

「お連れ様がお待ちですよ」
「ありがとう。ブルーソーダをお願いするわ」
「かしこまりました」

私は入り口の方を見る
貴女は店員と会話した後
私の座る席に向かってきた

「お待たせ。」

貴女はビジネスバックを椅子の端に置いた

「ブルーソーダ、お待たせしました」

運ばれてきたのは、貴女がいつも注文する
ブルーソーダ

私たちに席に「青い風(ソーダ)」が届く

カランと氷が鳴った

7/5/2025, 4:20:12 AM