何だろう、哀愁を誘うもの…次元大介とか?
ハードボイルドと哀愁は表裏一体だよね。
でもそれじゃ話を広げられそうにないから、もっと身近な…我が家の猫の話。
我が家では現在、三匹のネコを飼っているが、そのうちの一匹、先代の猫が死んで次の子としてお迎えしたニャンコ。
里親募集の保護猫だったが、ボランティアの方の話では、「人の膝に乗るのが大好きな子です」という説明だった。
あれから五年。
未だに、家族の誰もが頭を撫でることすら出来ないまま。
抱っこなんてもってのほか。
触ろうとすると怒るわけではなく、死にものぐるいで逃げる。
そして、ベッドの下に潜り込む。
そこからしばらくは、姿さえ見せなくなる。
決して、虐めたり怖い思いをさせたりなんかしていない。
食事の時間になると、ちゃっかり顔を出して、可愛い声で鳴いてくる。
ご飯もちゃんと食べる。
でも、そんな時でも気は許さず、食事中に手でも出そうもんなら、またすぐに隠れてしばらく出てこなくなる。
カリカリほったらかしで。
子供の頃から実家でもたくさんの猫を飼ってきたが、こんな猫はいなかったな。
いったい何にそんなに怯えているのか…今や、他の二匹は普通に家族に懐いてる。
三ヶ月前にお迎えした末っ子までもうベタベタなのに、それを見てても一向に態度を変えないとは、これ如何に。
まあ…孤高の猫なんだろうな。
ハードボイルド、そして哀愁を誘う猫。
…無理矢理過ぎる?
でもホント、ある意味、一匹狼で、迎合せずに、馴れ合わずに、我が道を突き進んでいるとも言える。
カッコイイじゃないか。
私の中ではすでに、「コイツを思う存分撫でることが出来るのは、きっとコイツが死んだ時なんだろうな」なんて、悲しい諦めを抱いている。
哀愁漂うエピソードじゃないだろうか。
これが我が家の現在の猫事情。
改善策を探してネットも漁りまくったが、どれも効果なし。
ウチの猫には当てはまらなかった。
もういいや、と思って過ごしているが、なんか最近、ちょっとだけ距離を縮めてきているような…気がしてる。
結構な頻度で、すぐそばを通り過ぎる。
キャットタワーで眠っている時に近付いても逃げない。
…手を出した途端に雲隠れだが。
猫の話でどんだけ書くんだってくらい書いてるので、もうこの辺で。
ちなみに今、その猫は、キャットタワーの一番高い場所から、私を見下ろしています。
まるで、「勝手に俺のこと書くなら、命の保証は無いぜ」みたいな、ハードボイルドな表情で。
11/4/2024, 12:11:55 PM