やなまか

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背中に這わされた爪が立ち、細い顎が仰け反り声が上がった。
脳のむず痒いところに触れ、ぞくぞくと欲情がまた立ち上がってくる。心の奥底から求めてしまう。もっともっと欲しいと。
散々に抱いてもまだ足りなくて髪を撫でる振りをして意識を分散させていた。どこまで落ちればいいんだ。どこまで駆け上がらせるつもりだ。
絞られて奥へ奥へと誘われる。食いつかれて逃げることすら叶いそうにない。
もう離してなんてやれないし、麻薬のように狂おしい。

12/27/2023, 11:01:46 AM