少しずつ 薄い瞼は開いて来て
外の色も 見えるようになって
私は甘美な音に混ざる色を見た
時折寄せて来る毒ガスが見えた
流れる波の音が聞こえる
綺麗で澄んだ未知の音が
頭では美しかった波には
沢山の骸が浮かんでいた
暗波に入るのが怖かった
浜辺で盲目でいたかった
それでも波際は少しずつ
動けない私の足を浸した
逃げる方法は 何も知らなくて
生きるための 音はもうなくて
進行形で迫る其れ等を見ながら
私は死ぬ理由ばかり探していた。
題材【生きる意味】より
4/27/2026, 1:44:03 PM