窓の外を見つめる。満開の桃色と、芽生え始めの緑が広がっている。柔らかな風が吹き、木々が揺れた。(もうそろそろかな)ずっと待っていたあの人がやってくる予感がする。あの葉っぱが落ちれば、きっと来てくれる。気が付くと眠ってしまっていた。耳もとで声がする。「おまたせ」私を待っていてくれるのは、あなただけだよ。
8/2/2024, 11:52:22 AM