ナナシナムメイ

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〈お題:友情〉


上を見上げれば、空が青い。
青い空は雲を浮かべて遠くの方では静かな雨をしとしとと降らせている。

見上げた空は青いのに、遠くの空は薄暗い。

環状。

コントローラーのタップ音が微かに聞こえてくる。水の入った綺麗なコップが濁るのは集中した証であるが、それだけ危うい未来につながっている。ゲームへの熱量で目眩を起こさなければ良いが。


あからさまな嘘を語った一人の人間が、一つの結論を出した。
友達という立場を利用したその手腕は驚くに値しない。連絡の頻度は天気予報が外れるよりずっと少ない。

解像度が上がると、少しずつ消えてなくなるその心情に細波が立つ。
どうやら根はきっと優しいのでしょう。

鱗状。

大地に雨風が降り積もると、大地を流体する砂粒がたくさんの人を運んで支えている。様々を讃えるその有り様はとても真似する事はできない。干ばつに喘ぐことが無ければよいが。

素晴らしい出来栄えに心が震える。
という語りを最後に私は夢を見る。
拾うのが人か。
拾われるのが人か。
友情は友に情が湧いた時にこそ発揮される。

友とは、比較的仲の良い知り合いである。
友に情が湧いて初めて、他人事では居られないのだ。自分ごとの様に友の人生に歩み寄る。
それが友情というモノだと俺は思う。

おまえさんが、自分の人生と思っているそれは友情出演する俺の人生が少し乗っかっているのだと知って欲しい。それが傍迷惑と感じるならば、おまえさんが俺に対して情を持ち合わせていない証拠なのかもしれない。

友であっても、友情がないのは何ら不思議なことではないのだから。

だからこそ、友情は「素晴らしい」。

7/24/2024, 2:48:16 PM