「君に会いたくて」
砂が指の隙間から溢れ落ちるように
時は残酷にも流れてた
もう何年の時が流れただろうか
「電話する」
(時間が合うはずないんだ)
「手紙書く」
(君にはそんな暇がないじゃないか)
「会いにいくから」
(気持ちだけ受けとるよ)
僕の気持ちより君の未来が大事だった
君は大きくどこまでも羽ばいていける
その背中を押すことを選んだ
君は今、目の前で
大きな看板となって街角で行き交う人々を
魅了してる
夢を与えてる
誰もが憧れるスターだ
僕は正しかった
後悔は涙が枯れたところで終わりだったのに
僕の知らない君が街を見下ろしてる
ああ…
君とやっと会えた
もう僕の知る君ではないけれど
君に会いたくて…
そんな気持ちはもう波の泡となり弾けて
消えた
#8
1/19/2026, 1:48:24 PM