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世界は遠くて近く、どこまでも素晴らしいのだと思う日は少なくなった。足もとの芝や、山面や水面の輝きを今でもうつくしいと感じる心はある。欲しい言葉をくれる人は画面の中にしかいなかったのに、今は隣にいてくれる日もある。心が通じ合うときも合わないときも変わらない心がある。生きていくことの苦しさに耐え難い日に私はひとりだけど、やり過ごしたあとにまた隣にいるときに、遠くにいるときに、身体のまんなかから湧き出る愛おしさを噛みしめる。私は本能のままに愛を叫ぶけれど、その人といるとき、私は私が人間であることを知る。この社会で誰かと関わっていくことのうつくしさを肯定してくれるあなたのことが好きだ。

5/11/2023, 12:29:47 PM