『手を取り合って』
<一応閲覧注意>
「娘さんはもう___」
そう告げられた時、目の前が真っ暗になった。私の隣で妻は頭を抱え泣いていた。立ち上がれない妻を支えながら病室に行った。
そこには、笑うも泣くもなくただまっすぐ前を向き何かをじっと見つめているような娘がいた。
話しかけても何も答えない。
神の無情さにできることなら3人の美しい記憶と共に死んでしまいたいと思った。
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あれから2週間がたった。
2人で何度も何度も話し合った。
だからこその結論。
もう動かないかもしれない娘と共に
3人で生きていく。
7/14/2023, 11:47:13 AM