vivi

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【朝日の温もり】

豆を挽いて淹れたコーヒーをじっくりと堪能している様子の大吾の前に朝食が乗った皿を置く。綺麗な焼き色がついたパンと大吾が好みの固さに仕上げた目玉焼き、そしてサラダを盛りつけたものだ。
「ありがとう、峯。美味そうだ」
「お安いご用です」
峯は自分の分のコーヒーと食事を並べて大吾の向かいに座った。
「今日は晴れましたね。予報では雨だったのに」
「ああ。こんな日は散歩でもしたくなるな」
「あなたは護衛もつけずに行きそうだ。それだけはやめてくださいよ」
「お前なら分かってるだろう、あいつらのしつこさを。トイレにだってついてくる奴らなんだぞ。それに、さすがの俺だって一人で出歩いたりはしないさ」
笑って大吾はパンを一口かじる。
峯にとって、大吾と過ごす時間は大切なものだ。大吾と迎える朝は特別心が穏やかになる。
柔らかな朝日と共に、ふたりはたわいのない会話を楽しんでいた。

6/9/2024, 11:09:39 AM