夢へ!
彼女にはなりたいもののイメージなんかなかった
夢へ向かって頑張れとか言われても
夢を抱いたこともないし、
なんなら卒業文集に書かされる将来の夢や、人に聞かれた時の答えはいつも、
「医者」と答えるよう決めてた
でも、本当になりたいものではなかったから、
勉強への熱意もなく
そもそも、夢なんてないのだ。
夢をもて、なんて言う人は
夢を抱ける恵まれた環境なのだ。
たとえ、環境が悪くても、
希望がもてる、自由がある。
彼女にはない。
そもそも、感情がない。
感情の波があって、
それを彼女は自分の性格と感じてたが、
どうやらそれは異常な事態であって、
彼女の本来の感情ではない
もう混沌としてて、何が何だかわからなくなってしまってる
ただ一つ言えるとしたら、
夢ではないけど
解放されたい
あらゆるものから。
そう彼女はつぶやいた。
4/10/2025, 12:47:30 PM