世界は明日終わるらしい。
それは良かった。
君を置いていくのも置いていかれるのも本意じゃない。
僕は君のワガママを叶えるために生きているといっても過言じゃないし、僕がいなくなったらきっと君は誰の手にも負えなくなるだろう。
最後まで一緒にいられるのならちょうど良かった。
ホッと胸を撫で下ろしてそう言ったら、バカじゃないの!と思い切り怒鳴りつけられた。
あれ、最後の最期でケンカはしたくないんだけど。
「やだ!あたしまだ死にたくない!ちゃっちゃとどうにかしてきてよ!ねえ!いっしょーのおねがい!!」
あーもう。
一生のお願いはこれで何度目かな。
どうせまた舌の根も乾かぬうちに同じことを言うのだろうけれども。
「……ハイハイ、プリンセス。明日の朝食の紅茶はいかがしますかな?」
5/6/2026, 1:17:11 PM