題 明日への光
明日への光を見たい。
見たいよ、私は希望を持ちたい。
でもね、毎日朝起きると辛いの。
重くて起き上がれない。
起き上がっても、進めない。
鉛みたいに足が重いの。
多分冬で寒いのも私のやる気を削ぎまくってる。
それでもね、がんばってるの。
駅にいって、満員電車に無理矢理乗り込む。
ぎゅうぎゅうで、もう窒息するんじゃないかという時間を、ひたすら目を閉じて耐えるの。
そうしたら、学校に着くから、学校に着いたら、何とか座ってればいいから。
誰とも話さなくても、一人で精神が蝕まれても、それでも1人の空間を確保できるというのはいい事でもある。
安心できるから。
教室で1人は嫌だけど、図書室の端っこの席が私の特等席。
いつも昼ごはん食べたら、図書室に行ってそこに座って、おとぎ話を読むの。
そうしたらその世界に飛んでいく。
昼休みのチャイムがなるギリギリまで、私は冒険している。
それから、また座って無の時間を過ごして、満員電車をやり過ごして、家に帰る。
家に帰った瞬間は何よりも安心するの。
私の居場所に帰ってきた。そんな気になる。
そう、また明日この安全基地を出なきゃ行けない時までは、私の居場所だ。
明日出る時のことは考えずに、せめて穏やかに時を過ごそう。
12/15/2025, 10:10:33 AM