エリィ

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 あなたの言葉を信じてここに来た。
 あなたの言葉が、私の行動を後押ししてくれた。
 あなたの言葉がなければ、今の私はなかったたはず。
 そのくらい、あなたの言葉は私に大きな影響を与えてくれた。

 私はオフィスでキーボードを叩く合間に、窓に映る空を見ていた。太陽にベールをかけたようないろ。今のところ雨は降る様子はない。
 再び作業の手を止めて窓を見ると、今度は雨がふらないまま暗く重くなっいてく空が見える。

「降りそうですね」
 隣の席の同僚が声をかけてくる。
「今日の天気予報は一日晴れ時々曇りと聞いていたのですが……」
 私はそう返して、窓の外を見る。
 曇るのか晴れるのか、それとも雨がふるのか。晴れているような雨が降るような、やたら明るい曇り空と、雲に重く覆われた空。そして再び晴れ間が見える空。
 今日一日での雲の色、空の色は変化が目まぐるしい。
やがて、真っ黒になった空からはしずくが落ちだした。

 天気予報は晴れだといったから洗濯物を干してきたのに。信じてたのに。
 私は外を見ながら、外干しした洗濯物が濡れたことしか頭になかった。


お題:あいまいな空

6/15/2023, 10:30:35 AM