22時17分

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懐かしく思うこと。

点滴。

小さい頃の僕は気管支喘息という不治の病を患っていたので、病院に行かねばならぬことがよくあった。
気管支喘息とは、風邪を引いたりすると、喉がキュッと狭まって、息が吸えなくて死んじゃう…っ、というやつである。
だから、夜が深まると徐々に息が吸えなくなり、息を吸うだけで、ゼイ、ゼイ、と喉の奥から音がするようになる。

そんな状態だと入院しなよ、という有様なのだが、入院というのはお金がかかってな。
日帰り入院とでもいえばいいのか。
横になっているだけの木偶の坊の子供(僕)を引きずるように大型病院に連れていき、点滴と吸引をする奴である。上体を起こすだけでも死んでしまうのです。でも、吸わなきゃいけないっていう奴。

病院の吸引薬でちょっとだけ元気になると、適当に院内を歩けるようになる。
点滴の、なんか液体が詰まってるパックをぶら下げた棒とともに歩く。
腕にはぶっとい針をぶち込まれ、固定されて点滴されるのであるが、僕のその時の仕事は、おトイレにいくことである。

約3時間くらいで500mlの点滴パックが3回交換されるということだから、1.5リットルくらい強制的に注入されてるんかな。
だから、小学生低学年ということで、5分に一回レベルで膀胱がいっぱいになってしまうのだ。

その日は昼食やら夕食やら、食べた記憶がないので、点滴がご飯という感じである。
きっと栄養剤も加味されていると思う。経口摂食でないから、味も満腹も感じませぬ。

今は、入院も点滴もすることはないので懐かしい。
しかし、不治の病の気管支喘息だけは残った。
寛解なのだが、風邪を引くと一カ月ほどぶり返す。
一カ月間ずっとゴボゴボしてます。
吸引薬ほすぃ。

拝啓、電車内の人。
風邪は治ったんですが、咳だけ残ってます。
大きく吸って、ゲボン、ゲボン。
これでも夜よりマシなのです。深夜はこれよりでかいの咳が出てしまって寝れません。
これは不治の病なので、小さい頃からこうなのです。
仕方ないのです。

10/31/2024, 3:08:32 AM