これまでずっと
「なぁ、俺…やっぱいいや。」
「エー聞かせてよー、ねえねえねえ!」
「無理☆」
「チッ」
「おい?w」
俺とれいは、幼なじみ。
小さい頃からずっと一緒で、まさに兄と妹のような存在だ。
だからなのだろう。
れいは、俺を兄のような存在としか感じていない。
だが、俺は、れいのことが好きだ。
でも、アイツには好きなやつがいる。
いつかこの気持ちに終止符を打たなければ__
「怖いわねぇ。殺人犯なんて。」
「そうねえ。中学生でしょう。まだ若いのに…」
「…」
まだ、現状を理解できなかった。
だって…アイツはいつも元気で、がんばり屋で…
そんな彼が…殺人犯に襲われて死ぬなんて…
あり得ない、あり得ないよ。
夢だと信じたかった。
どこかで生きていると思いたかった。
けれど…悠はもう生きていないんだ…ッ!
「あ、ぁぁぁ、ああああああ!!」
小さい頃からの兄のような存在。
ねぇ、君なら知っているでしょう?兄なんだから。
私は、男嫌いなのになぜ君には懐いていたか。
幼なじみだからじゃないよ。
君のことが好きだから。
でも…もう生きていないんだね。
だけどね…私は諦めないよ。悠。
離れていても、好きだからね。
この気持ちは、これまでずっと続いていたし、
これからもずっと…永遠に続くだろう___
7/12/2023, 2:10:15 PM