人生に於いての努力とは常に停滞の努力だ。私達は決して先に進むことなく、ずるずると滑り落ちるのを耐えるのみである。人間が何時まで経っても過去に到達できないのはその為で、過去というのは私達が追い越して行くものではなく、追い越されるものなのだ。もし私達の後方に過去があるとするならば、何故この地道な滑落が功を奏さない? 何故君と見た景色に、これだけの執心を覚えると言うのだ?
3/22/2025, 9:06:37 AM