「追い風」
僕にとって君は、いつも背中を押してくれる温かい追い風みたいな存在だった。
不安な時、迷っている時、どんな時でも一緒にいてくれて、僕はとても、とても幸せだった。
君がいてくれるだけで、それだけでよかった。
でも、僕は君のことが好きな自分に夢中で、君の気持ちに気づかなかった。君が苦しんでいることに、気づけなかった。
あんなに好きだったのに。
君は僕の行けないところに行ってしまった。天国とか地獄なんて呼ばれているところに、行ってしまった。
最後に君が見せたのは、いつもと変わらない笑顔だった。
また明日って言ったのに。
もう二度と会えなくなってしまった。
今、僕の背中を押すのは、冷たい追い風。
君を追うための、冷たく強い追い風。
今まで、辛い思いをさせてごめん。
でも、安心して。
もうすぐ、そっちにいくからね。
1/8/2025, 9:52:28 AM