「タイムマシン」
この言葉を聞いたことはないだろうか?
夢と技術とロマンと、少しの恐怖がこもっている
「過去はは変えられない」
という常識を科学や工業の力で覆すことができたなら?
言葉だけ聞くと、羨ましいと思う。
だが本当に「変えたい過去」があるのか?
いや、ない。
あるはずが、ない。
あっていいはずが、ないのだ。
「過去はは変えられない」
この言葉の本質は、
過去は、変えてはいけない。というものだと思う。
亡くなった人やペットと会いたい気持ちもわかる。
青春をもう一度して、あの子と結ばれたいのもわかる。
あの怪我や事故がなかったら……というのもわかる。
もっと勉強しとけばなぁ、めっちゃわかる。
でも、
あの時親が亡くなったことが今の自分のピースになって、
あの子に告白できなかった事が自分のピースになって、
あの怪我があった事が自分のピースになって、
ずっと勉強せずに遊んでいた事が自分のピースになって、
「私」という名のパズルが完成している。
そのパズルを崩してまで、過去に行きたいのか?
「私」は、変えられないのに。
「現代には、変わるチャンスなんてゴロゴロ転がってるくせに、過去にばかり目を向けて。過去に責任をなすりつけるな。」
「タイムマシン」はこう、言っている気がする。
1/23/2024, 2:49:55 AM