メガネを通して見る視界はレンズに付着した汚れで少し霞んでいる。拭こうと思って何日たっただろう。いつの間にか私の世界自体が霞んでいるような感覚でいる。誰かが手の届かない遠くの場所に行ってしまったと知ってからしかその人の尊さに気づけない。彼女の歌声を聴きながら見るこの霞んだ世界はとても小さく、虚しい。彼が隣で悩んでいるのを知っていながら何もできなかった、そんな自分を攻める日々。何をすれば私は満足するんだろう。結局いつまでも人に甘えながら生きていくのだろうか。はたまたこれは甘えなのか。自分のことだけ考えておける人生ならこんな悩みなど知らずに澄んだのに。
#だから、ひとりでいたい
7/31/2024, 3:25:14 PM