蓼 つづみ

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感情の層を透かして見ると、
相手という存在が癒しに留まらず、自分の在り方にまで届いてしまう人ほど、忘れることができない。

それは単なる執着ではなく、記憶の中で相手を尊重し続けているということ。

だからこそ、周りからいくら「新しい恋をすれば忘れられる」と言われても、それは軽薄な処方箋にしかならないのだろう。

傷まなくなろうとしなくていい。
その痛みはやがて、愛しい痛みへと変わるから。

そして痛みが優しさに変わり、喪失が愛せる場所へとたどり着く。

それは、「痛まなくなった」ということとは違う。

——大人なんて、大半がそんなものだよ。きっと。

題 消えない灯り

12/6/2025, 10:16:28 AM