Frieden

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「どこへ行こう」

諸君!!!久しぶりだねえ!!!ボクのことを覚えているかい?!!そうそう、ボクだよ!!!公認宇宙管理士、コードネームは「マッドサイエンティスト」だ!!!

え???覚えていない???……実は!!!これを書いている「人間」も話の内容をきっちりと覚えていないらしいのだよ!!!自分で書いておきながら、無責任だねえ!!!

まあいい!とにかく、紆余曲折あって平穏に暮らしているところに、宇宙のどこかから迷い込んできたと思われる小さな子どもがボク達の前に現れた!!!

しかも、ボクから離れてくれない!!!

……仕方がないので、ボクはこの子を元いた場所に帰すために再び宇宙管理本部にある保育園へと向かうことにしたよ!!!

……という感じだったと思う……多分ね。

それじゃあ、続きを始めようか!

゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒*゚*。 

……ニンゲンくんの家から飛び出してきたはいいが、これからどうするのかちゃんと決まっていないままだ……。全く、どうしたものか!

「あ〜、白衣を引っ張るのをやめたまえ!」「へへー!」「聞いちゃあいないね……。」

「……思えば、⬜︎⬜︎って、機械なだけあって割と聞き分けがよかったんだねえ……。」「なにかいったー?」「い、いいや?なんでもないよ!」「ふーん。」

「次はそっちを左に曲がるよ!」「こっちー?」「逆逆!こっちだよ!」「やだー!」「駄目だよー?」「こっちいきたいー!」「駄目だってばー!そっちにはなんにもないよ?!」「えー?!」

子どもにいうことを聞かせるのはかなり大変だ……。

「ここからは手を繋ごうか!離しちゃ駄目だよ?」「えー、やだ!」「いいから、ほら!」「もー!」
……もー!はこっちの台詞だよ!

「もうちょっとで着くからね?」「どこに?」「宇宙管理本部の保育園に、さ!」「ふーん。」
……あまり保育園に興味がないのかな?

「保育園が見えてきたよ!ここにいたらきっと誰かが迎えにきてくれるはずだ!」「えー、いや!」「……。」
これがイヤイヤ期というものか……。

とにかくボク達は保育園まで来たんだ!
タダでは帰らないぞー!

「やあ、邪魔するよ!」「どうも、こんにちは!あなたは……マッドサイエンティストくん?」「よくご存知だね!」「君のことは保育士の私だって知ってるよ!」「鼻が高いねえ!!!」

「このひと、そんなにゆーめーじんなの?」「そうよー。なんてったって、この子は宇宙管理本部一の公認宇宙管理士だからね!」「へー。」

「まあいい!では、本題に入ろうか!」「本題?」「その通り!ボクがなんの用事もなしに保育園に足を運ぶことなどないからねえ!」

「単刀直入に聞くよ……ボクが連れてきたこの子だが、この子のことを知っている誰かはここにいるだろうか?」

「うーん……一応全員のことを把握しているけれど、この子のことは知らないなぁ……。」「そうかい……。」「お役に立てなくてごめんね。」「いやいや、こちらこそありがとう!」

「今日はこれで失礼するが、何かあれば連絡をくれたまえよ!」
「そうさせてもらうね。それじゃあ、また。」
「ばいばーい。」

……ここでは収穫なしか……。

さて、次はどこへ行こうか!

to be continued...

4/25/2025, 9:53:35 AM