稲村 由比

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【ぬるい炭酸と無口な君】

眩しい日差し 滲む汗
ただ流れる時間と シュワシュワと上がる泡

遠くからは
強く、そして弱く響く蝉の声
時雨の様に降り注ぐのに
ここ数日空からは何も落ちて来ない

私の心はこんなにも泣いているというのに

何に追われる訳でもなく
ただ時間に押し流されていく間に
どんどん消えて行く泡

ねぇ
何か話してよ

君を其処に残した儘
また季節は 私だけを巡らせて行く

8/4/2025, 4:28:54 AM