願ったことを覚えてる?
もう目が覚めなければいいのに。
しかし、オレは目覚めた。
何かがおかしい。家が廃墟のようになっている。
家の外は、もっと酷かった。
広がる廃墟群。人気はない。
足早に、おまえの家を目指す。
そこには、やっぱり廃墟があって。人はいない。
中に入ると、異物を見付けた。缶の中に入った手紙。
「これをおまえが読む頃には、俺は死んでると思う」
膝から崩れ落ちた。
「死ぬ前に、ひとつだけ。どうか、おまえだけでも生きてくれ」
11/2/2023, 10:17:32 AM