冬至。

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横からの刺さるような視線に耐えきれなくなって恐る恐る隣りの彼を見る。
「なに?」
「君の目って…」
真っ直ぐ見つめて何を言うのかと思ったら
「アーモンドチョコみたいだね」
と少し間を開けてにっこりと笑ってそう言った。
「お前がそう言うと本当に抉り取られて食べられそうで怖い」
「何だよそれ」
冗談のつもりで言ったのに。
その後に続いた言葉に凍りつく。
「本当にやっていいならとっくにそうしてる」
すっと伸びて来た手が俺の頬に触れる。
「それは本当に遠慮してください」
さり気なく後ずさる俺から手を離すと
「えー残念だな」
うっすらと笑って名残惜しそうに呟いた。
「本当に美味しそうなのに」
その顔があまりにもきれいに笑うから。
とりあえず凝視出来なくなったのでその顔を明後日の方向に押しのけといた。



             (君の目を見つめると)

4/7/2026, 10:05:45 AM