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部活帰りのファーストフード店でのくだらない話。今の僕らにとって大事な議題は、「もしも過去へと行けるなら、お前らならどうする?」で、ある。

注文したメニューが来るまでに話を広げながら、汗でしっとりと濡れた半袖のシャツにパタパタと店内の冷たい空気を入れる。自分自身ならどうするか考えていると、一人の友が「でも、ぶっちゃけ回数しだいじゃね?」と、言った。確かに、回数しだいで最大の選択肢が変わってくる。例えば一回だけなら、保育園の○○事件を消したいとかなるし…、いや、待てよ。

「過去に行ったとして、それに干渉できるのか…?」

それを聞いた友たちが、鳩が豆鉄砲を食らったような顔になる、確かにいくら過去に行けたとて、傍観だけならまた話が変わってくる。友の一人は、「そうだわ、チクショウ~!!」と頭を抱えている。それを見て、リアクションが笑いのツボに入ったのか一人は涙の跡ができるくらい大爆笑している。

僕はその光景を見て、もしも未来で辛くなったら、この夏の何気ないコイツらとの日常がオアシスだから、過去に行けるなら、この時間に戻って来たいと強く思った。

もしも過去へと行けるなら(7/25)半袖(7/26)涙の跡(7/27)オアシス(7/28)

7/27/2025, 11:52:51 PM