ところにより雨。
青い瞳の来客編10
屋根上生活3日目、午前1時40分。
トルコ猫は屋根の上で丸くなっている。
あぁ〜、腹減った…。
喉が渇いた…。
ここに来てから何も飲み食いしていない。
俺はこのまま飢え死にするのかな…。
トルコ猫は死を覚悟した。
その時、ガシャ−ン!カツ、カツ、カツ、カツ、と騒音がした。
ヤ、ヤバい!
トルコ猫は身の危険を感じて屋根裏に隠れた。
そっと覗くと、あの男の上半身が見えた。
「やっぱりこっちには来ないか!仕方ない、これでも食べて元気出しな!必ず助けてやるから安心しろ!」
僕はトルコ猫を励まし、水と鯖の切り身が入った皿を置いた。
そして、脚立から降りて撤収した。
水と魚だ!ありがてえ!!
トルコ猫はがっついた。
3日ぶりの食事は美味かった。
屋根上生活9日目の夕方、土砂降りの雨が降った。
僕は部屋でYouTubeを見ながら、猫の生態を調べていた。
その時、動物の悲鳴が外から上がった。
うん!?奴か?屋根で雨をしのげる場所はないのか?猫は体が濡れて体温が下がると命取りになる。
まだ不十分だが、今夜計画を実行するか…。
残念だが時間がない…。
僕は決意した。
その日の深夜1時44分。
小雨になったので、毎日の給餌をした。
明日の朝、雨が止むから逃がしてやる!
今の内に腹ごしらえしておきな!
僕とトルコ猫は屋根で目が合ったのでそう語りかけた。
その日の早朝6時30分。
雨は止んだ。
僕は屋根付きの駐車場の左端に置いてある2連はしごを持った。
2連はしごの長さは4mで2人で持つ事が推奨されている。
だから、長くて重い!
この近くに支配人の車が駐車しており、危うく2連はしごが接触しそうになった。
危ない!危ない!気をつけよう。
僕は2連はしごを倉庫の右端の壁に掛けた。
2連はしごは屋根より1m程突き出てる。
これなら地上に降りられる。
トルコ猫はこれを絶対に見ている。
行動するに違いない。
僕はホテルに戻る事にした。
その時、屋根にいるトルコ猫と視線が合った。
達者でな!落ち着いたら、また、遊びに来い!
ただ、倉庫の屋根には2度と登るなよ!じゃあな!
僕はトルコ猫に別れの挨拶をして仕事に戻った。
続く。
今回の給餌は猫の延命の為です。
ご理解の程、宜しくお願い致します。
3/30/2026, 6:14:48 AM