今日にさよなら夜が来た。静かに空は藍色に染まって、月が優しく照らす。ゆっくりと目を閉じて、今日あったいいことも、いやなこともすべて思い出として、大事にしまっておく。今日にさよならをして、静かに意識を手放した。やって来た朝に目を開ければ、そこは見知らぬ部屋だった。サイドテーブルに置かれたノートは開きっぱなしで、そこには自分の字でこう書いてあった。「おはよう。今日も、私の記憶は明日へ持っていくことはできない。私の記憶は、一日しか保てない」
2/18/2023, 2:27:01 PM