山中 無車

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いつまでも捨てられないものは、高校時代のボキャブラリーノートです。ボキャブラリーがない僕は、大学受験の国語対策のために、日常生活で出てきた知らないボキャブラリーを覚えようとつくりました。自分の周りの人たちは僕が常識的な言葉をあまりにも知らないものだから面白がって「〜は知ってる?笑」「〜はどう?笑」と色々な言葉を教えてくれました。そのたびに僕はノートにそれらの言葉とその意味を書き留めていたけど、次第に周りの人たちが勝手に僕のノートにいろんな言葉とその意味を書き留めるようになりました。具体的な内容は覚えていないけど、国語の試験では絶対に出てこないようなサブカル系の用語や流行り言葉、造語や下ネタ、誰かが誰かにつけた変なあだ名とかで埋め尽くされて、ボキャブラリーノートはもはや皆の落書き帳と化しました。知的でくだらないユーモアが詰まった落書き帳ーーーあれから9年の月日が経ちましたが今でも捨てずに持っています。

8/18/2024, 5:00:24 AM