溢れ出す言葉

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目が覚めると、

タイムラプス
何もない部屋のコマ送りをただただ眺めるそんな朝を
誰にも見られることはないと安心して、独りだと悲しくなって。
平気だった昨日もどこかへ消えてる。
もしかしたらずっと平気じゃなかったのかも。
だってだってこんなに冷たい。シーツの上で。
苦しむ音はしない。今日もまた無音の中に生まれた私。
しましまの安っぽいけど心地良い寝巻きの中で飛び回る
黄色いバタフライ。
誰かの音はしなくて、ただ回るクーラーの音を聴く。
饒舌なんだね、ずっと喋ってる。
頭がくらくらする程に。
心の端っこを意識した。限界を感じたの、息切れするくらい。
もう眠っていたい、ずっと巻き付けられていたい。
この大きな眼が開くとき別に何も見えてないの。
ただ大きな白背景と滲む棚と窓の光。
硬く動く顎、力の入らない手の中。
黄色の蝶が飛び回るのその間に
大きな体が空っぽに座ってるだけ。

7/11/2023, 9:14:05 AM