鏡を見ると
鏡の向こうに、世界が広がっているのではないかと想像してしまう。
虚像の自分が住まう、無数の平行世界──パラレルワールドが広がっているのではないかと。
パラレルワールドの世界では、様々なルートが存在している。
これから起こり得る未来だって、もしかしたらそこには存在しているのかもしれない。
だから、鏡の向こう側へ
「こちらのルートは、玉石混交なれど笑顔あり。小さな幸せに満ちているよ」
そう、微笑みながら報告する。
私の笑みにつられた鏡の向こうの私(虚像)が、笑みを返してくる。
パラレルを行く私の元にも、きっと笑顔が届いたのだろう。
パラレルの世界は、時空さえも軽やかに超える。
今が幸せであるならば、それは過去や未来、どこかしらで答えとして現れてくる。
ほら、
現に今だって──
ココでこうして貴方に出会えている。
この奇跡こそが、答えだ。
8/18/2024, 2:21:09 PM