「ねぇinkかまってクレメンスゥ」
「おー、後頭部ハゲたくなかったら散れっ!僕は絵かいとるんじゃ、邪魔せんといて!」
友達になって6ヵ月くらいの時、あの時の君は私に優しくて、私のことをずっと警戒していて、今の君とは大違い。今の君は私に冷たくて、私のことをまったく警戒していない。警戒しなくなったのはうれしい。けどさ、優しくあって欲しかった。冷たい、冷たいのも大好物だけどさ、優しさください。
「あーあ!なーんでinkは私にだけ冷たいんだろなー!あーあ!」
「なんや、優しくして欲しいん?」
私がわざと大声で言うと、inkは本を閉じこちらをに顔を向けた。inkは少し考えるような顔をすると、すぐにまーいっかともらした。
「ヨウさん、今さっきは遊びのお誘い断ってしまい申し訳ございませんでした。今からでは少し、遅いでしょうか?」
inkは今さっきまでの冷たい態度をポイと捨てると、昔のような喋り方をし始めた。
「え、やだ、やだなにそれ、やっ、あ、あの、え?まっ、て?は?いや、は?」
急に態度を変えられて、少しパニックになる。
私のことをまったく信用していない、あの時のイヤな感じ。いつでも他人になれるような距離の取り方。相手の望む返事を必ずするというような雰囲気。
「っ!やっっだ!それ!やだ!めっっちゃキライ!優しくすんな?!いや、言い出したのは私だけども!優しくすんな?!」
「なんや、面倒くさいなぁ。優しくして欲しいん?して欲しくないん?」
「inkの冷たさは信頼と愛情の証なので優しくしないで欲しいです!!」
素直にそういうと、ラスだけ特別やと今の私の呼び名を言う。うん、幸せ。
「ところで、特別やって仰いましたけども昨日別の子にも同じこと言ってませんでした?愛しのmyGot」
「阿呆、僕の特別は口癖やけん沢山おるんやよ」
「このたらしめ!」
「痛いっ!なんでぇ?!」
*inkの優しさは他人の証!冷たいのは、信頼と愛情の証!リアルツンデレは体に良いのだ!ガッハッハッ!!
5/2/2023, 1:45:29 PM