もしも未来を見れるなら。
カメラを覗いてそのレンズに彼を撮した。
絵になる人だ。単に絵になるんじゃなくて、この人自身芸術の人だから。
「ねぇもし行けるならさ過去か未来どっちがいい?」
カメラから目を離してありきたりな質問をした。彼の気を惹きたかったのかもしれない。
「なにそれ。千紗、急に正気にでも戻ったの?」
ポーズをゆっくりと戻した彼はふわっと笑った。
「いや急に気になったの」
そういうこともあるか、と簡単に共感すると彼はじっくり考え始めた。
「んーどうだろう」
「未来だろうな」
だって過去なんてただのごみ屑じゃん、なんて綺麗な顔で毒を吐く。
「千紗との未来を見たい、俺」
4/19/2026, 12:37:51 PM