勿忘草🌿

Open App

蝉の鳴き声が僕の耳を塞ぐ。
夏のジメジメとした空気が辺りを包み、
僕を現実から離れさせる。
頬を伝う汗が、虫かと思って
背筋に冷たい空気を感じてしまう。
彼女に別れを告げられた、あの日…
頭が真っ白になって、気づいた頃には
彼女は冷たくなっていた。
あの時の景色を僕は一生忘れないだろう。
…生暖かい血液が、まだ指に残っている気がする。

7/8/2025, 11:53:28 AM