自転車に乗って、どこまで行こう。
透き通った青空を駆け抜けて、飛行機雲に乗りたいな。
虹の橋を渡って、あの子に会いに行くんだ。
ふわふわの雲の国で、ゴロゴロ楽しんでるはずだから。
ひっそり見守って、帰りは自転車を押していくんだ。
何度も何度も振り返って、あの子を見守るんだ。
少しでも気づいてくれないかと願いながら。
「――」
白昼夢の終わりは突然に。
白い天井に動かない身体。
飛行機雲に乗るのは失敗したみたい。
また会おうね。僕がもっとお年寄りになったら。
8/14/2024, 6:25:19 PM