『子猫』
生まれてからずっと、同じ時間を共にした
愛猫を亡くしてから、君は心ここに在らず。
そんな君に、僕はこの子を贈る。
その子を手の中に抱いた君は、久しぶりの
笑顔と、幸せそうな顔を見せた。
透明で綺麗な涙が頬を伝っている。
そんな君の表情が見たくて。
君に元気になって欲しくて。
空へ旅立ってしまった、君の愛猫の代わりとは
言わないけれど、僕はこの子を君に贈るから。
この子とも、大切な思い出を作ってみないかい?
君とこの子との幸せな未来を願って――。
君に――子猫を贈ります。
11/15/2024, 1:24:58 PM