「過ぎた日を想う」
久しぶり、たぶん1年ぶりくらいだろうか?
「誕生日おめでとう」
忘れかけていた人からラインが来た。彼は、誕生日に祝いの言葉を言うくらいには、私のことを心に留めておいてくれたのだな。幸福感と罪悪感に同時におそわれた。
なにか、返信しなくては……。
「久しぶり、ありがとう」
一言のメッセージと、申し訳程度の猫のスタンプ。
数年前、人気者だった彼を巡って、まさかの六角関係という昼ドラまがいの人間関係が出来ていたことも、今ではテッパンの笑い話のネタだ。それだけ大人になったのかもしれない。私も、彼もきっと。
10/6/2024, 10:37:30 AM