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病院は無機質で殺伐としている。

人生で2回病室に行ったことがある。

私が初めて病室に行ったのは、父方のおじいちゃんのお見舞いに行ったときだ。
鮮明には覚えていないが、点滴や器具が備え付けてあるベッドに横たわる叔父を覚えている。

次に行ったのは、友達が糖尿病で入院しているときだ。
受付で部屋の場所を聞き、薄暗くて蛍光灯に照らされた廊下を歩いていった。
入院棟にいる患者さんとすれ違うと、何だか悲しい気持ちになった。
中には幼稚園生くらいの子と、看病しているお母さんもいた。

部屋につくと、友達がいるのだが、何だか不思議な気持ちになった。学校や外で一緒に遊んだ友達が、病院という施設で過ごしている。

友達が言うには、食事が味気なかったり、風呂、検査の時間が決まっているそうだ。

このような、時間を管理され無機質で殺伐とした施設の中で長い間を過ごす人を想うと、何だか申し訳なくなった。

そして、何不自由なく外の世界で活動できる事は、なんて幸せなことだろう、と肌身で感じた。

大きい観葉植物が置いてあればな、と病院事情を知らない私は思う。

まあ、求めることは人それぞれか。

8/2/2024, 11:56:29 AM