ぽんこっぅ

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包まれた時から一緒に居た仲間が居なくなると案外寂しいもんだなと思いつつゆっくり進む。
仲間は転がって穴に落ちる寸前で『僕はここまでだ。これ以上は着いては行けない。バイバイ』と、あっさりした挨拶をして落ちていった。
おそらく助からないだろう。
かわりに僕は運が良かったのかもしれない。
転がった先で通りがかった貨車に上手く乗ったおかげで今のところは襲われたりしないで済んでいる。
ただ、それも時間の問題だ。体は汚れ所々崩れ、乾き出している。
貨車の上を鳥が飛び狙っている事には気付いている。
貨車が止まった瞬間襲われるのだろう。
あぁ、止まった…
(バイバイ)

おにぎりころりんのオマージュ、おにぎりを想像しながら読んでください。

2/1/2025, 12:09:44 PM