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 俺にとっての貴女は、温かい日射しを投げかけてくれる、太陽のような存在です。
 貴女がいるから、俺の世界は存在しています。
 貴女を中心に、俺の世界は回っています。

 俺は貴女を守るためにここに存在しているので、当然のことではあります。けれど、生きていた時も、貴女は俺にとっての太陽だった。
 その光を再び浴びたいという願いだけを心の支えにして、俺は貴女に言い遣った五年間の放浪を終えました。
 そして貴女の元に帰った時、貴女はもうこの世を去っていました。俺の太陽はもう二度と昇らない、そんな地獄のような世界で居きることはできない。そう思って、俺は生きることを諦めました。

 命を捨てた後、貴女という存在はひとつの魂であり、何度も肉体を得て転生していくのだと、俺は知りました。貴女という太陽がまた昇るのだと知って、俺がどれだけ歓喜したことか、貴女には分からないでしょう。

 貴女は太陽のように、生を得て昇り、命を失って沈み、また昇っては沈みます。
 いつか太陽がなくなるのと同じように、貴女の魂もいつかは個としての終わりを迎え、二度と昇らなくなります。
 その最後の日まで、貴女の放つ温かい日射しに包まれて、俺は幸福に過ごすでしょう。

7/2/2024, 2:33:03 PM