こちらを見ている顔と目が合う。
だが、透明な膜が張られているかのように、その目からその考えを読みとることができない。
他者から読みとられ有形無形の攻撃にさらされて自分が壊されないよう、自分自身を守ろうとし続けた結果、自らに対しても自動的に防御が働く。
読みとる以前に、そもそも自分の考えがあるのかないのかも判然としない。
ただ防御の殻だけが存在し、中身はもうないのかもしれない。
かたちだけをとどめ、防御だけを続けているのか。
そうではないと思いたいという気持ちだけが今わかる自分の声。
11/3/2024, 2:52:26 PM