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今は外。
頑張って凜の家を出て逃げている。
外は大雨だ。
「どこか、どこか雨宿りできるところ…」
近くにあった屋根の下に避難した。
「寒いな…」
誰かに助けを求めたい。
どうすれば、いいだろうか。
何も持っていない。
どうしようか。
「あれ?先輩?」
「ぁ…」
聞いたことのある声、
私の聞きたかった声。
「どうしたんですか?びしょ濡れですよ?!
はい!タオルどうぞ!」
「い、いや…いいよ。大丈夫さ…」
「そんなこと言って…風邪ひいちゃいますよ?」
あぁ。なんと優しいのだろうか。
この優しさに甘えたら、私は…
「……………ねぇ、椛くん。」
「どうしました?」
「良かったら、君の家に行かせてくれないか。」
そう言った瞬間。
降り止まない雨はより一層、雨音を強くした。

5/25/2024, 12:28:21 PM