優しい陽の明かりと頬杖

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善悪



雨に 濡れても 君は 僕を あの道で 待ってる?
僕は 自転車を 止めて 春の 風の 匂いの する丘で
君を ずっと 待ってる 
 
雲を 割いた 太陽が 君の 髪を 光らせ
雨が 上がった 道端に 可憐な 花の 匂いを 飛ばし

善悪も 忘れてく 記憶の 薄れた 景色
遮る ものは 君が 残した
花びら 飛ばす 丘の 上で 歌った
春の 景色を 染める 日差しが
 
泣いて 風化する 雲が 風に 靡いて 昇華する
あれは 眩い 光が 満ちた 世界で
君を 求めた 歌が 溢れる 
悲しみ 忘れた 昼下がり

遠くへ 鳥が 飛んでいく
噂も 雲も 消散し
長く たなびく 風に 靡いた
髪を 揺らし ながら

音も 忘れて
歌も 掠れて
愛も うたかた
君も 消えてく

あの日の 午後に 雨は 上がって
晴れ空の下 君と 並んで 歩いた
あの道に 香る 花は
雨で 少し 濡れて
君を 見つめる 視線は
何処か 雲の 上の 方を そっと そらしながら
あれほど 君を 思って いたとき
膨らんだ これからの 世界は
今 季節が 過ぎゆく時に
なぜだか 心 代わりを しようと している
あの丘で 君と 自転車で 受けた 風は
同じ 時間で 過ぎゆく ものだろう
それでも あの時と 違う 感覚が
何処か 僕らを 支配して
今 さりがたし 季節となって 去来 している

4/26/2024, 5:32:50 PM